安定した走りを！ライディングフォームの基本

バイクに乗っている姿というのも一人一人違うもので、初心者の方は少々ぎこちなさが残っていますが、経験が長い人の中には本当に美しくランディングされている方がいて、やはりライダーとして憧れてしまいます。

このランディングが美しいかどうかという事は、安全に走れるか、疲労しないで走れるかという事にもつながっていくことなので、実は非常に重要な事なのです。

人車一体という言葉が昔から利用されていますが、バイクと一体になって走っているようなランディングフォームはどのようにして作っていけばいいのでしょうか。

基本的に上半身はリラックス、下半身はホールド、というイメージを持ちましょう。
腰から下でバイクをしっかりホールドし、上半身は色々な動きができるように常にリラックス状態にしておきます。

腕を軽く曲げて背中を丸めない状態にすると、自然と力が抜けてラックスできます。
着座についてはステップに立ってそのまま真下に腰を下ろしてみると、ほぼ、いい着座位置になると思います。

緊張して肩に力が入ってしまうと、必然的に腕、手にも力が入ります。
スロットル操作やブレーキ操作にも支障が出てしまうので、力をなるべく抜くことが大切です。
なんだか緊張している？と思う時には両肩をぐっと下げて深呼吸しましょう。

腰から下、足の部分で車体をしっかりホールドしますが、イメージとしては内腿ホールドするような感じです。
内腿の広い面でホールドする方が安定しますし、一体感が得られます。

この時膝が開いてしまうと、一体感が無くなり不安定な状態で、バイクが急にふられた時も押さえが効かないので不安定になり転倒のリスクが高まります。
常に力を入れていれば疲れてしまいますが、太腿は常にタンクにあてておくようにすると安心です。

かかとは車体にピッタリ添うように当ててときます。
こうすることで自然と内腿で車体をホールドする格好になり、一体感がかなり強くなります。
足のつま先は常に進行方向に向けておきます。

かかとが離れた状態になっている方も多くみかけますが、こうした状態では、つま先がどうしても外を向いて、ステップに力を入れにくくなります。
また路面に引っかかったり、縁石にするなどしてこれもまた転倒のリスクが高くなります。

乗車姿勢は常に接点が多い事を感じていると美しくなります。
ハーレーなどの場合も接点が少ないとランディングも美しくありませんし、疲労してしまう走り方につながります。

ランディングフォームが美しいという事は、安全にまた疲労せず走る事が出来るため、ライダーにとって重要な要素です。