1. ハンドルを取られるな!公道走行中の段差への対処法

ハンドルを取られるな!公道走行中の段差への対処法

バイクには恐い道路事情

バイクは自動車とは違い2つのタイヤを前後につけて、数00キロもの高速回転で走ります。
わずか20センチ足らずのゴムタイヤだけで、重心を支えているのですから、バランスはすこぶる悪いです。
日本の道路に限らずちょっとした道路上の凹凸が、命とりになる事もあります。

それだけにしっかりと運転技術を身につけて安全運転を心がけたいものです。
これまで自動車で慣れてきた後でバイクにのると、その不安定ぶりが骨身にしみる思いをするはずです。
実際バイクに一度でも乗った事がないと、何が危険なのかさえ明確にはわかりません。

道路を走る主役はあくまでも自動車であって、バイクでも自転車でさえもないのです。
これからバイクを買ってツーリングをたくさんやりたいと、夢をふくらませている人はまず道路上に散在する危険ポイントをしっかり把握して、上手に危険回避できるテクニックを身につけておきましょう。

最も危険なのは小さなギャップ

バイク用語で路上に散在する凹凸の障害物をギャップと呼びます。
実に様々なものがギャップになるのですが、ライダーの間でこれがあると恐いとされているがギャップの1つはマンホールのふたです。
自転車で乗り上げてもつるっとすべります。

ましては超高速回転で端ってきたバイクがこの上に乗り上げると、ハンドルをとられ横転事故なりやすいですから、要注意です。
まさかと思う人も多いかもしれないのが、道路中央に引かれたセンターラインや文字なのですが、雨の前後で濡れている時はスリップしやすくなります。
同様の意味で道路上に散らばっている落ち葉も、横転しやすく危険です。

落ち葉は見ている分には風流で楽しいのですが、ライダーには命とりとなります。
砂や砂利も横転の危険がありますから避けたいところですが、昨今はキャンプツーリングやオフロードツーリングを楽しむ人も増えました。それ専用のバイクならまだしもオンロードタイプのバイクは危険です。
段差もタイヤに与える衝撃はとても大きく横転の危険が高まります。

深い水たまりはなるべく避けた方が安全です。
横転はしないかもしれませんが、はねあがった水しぶきがエンジンにかかると、不具合を引き起こしますから、避けましょう。
降雪時の車のわだつみが横転の危険を高めますから、冬なお雪道を走る時は危険です。

危険から身を守るために注意する事

横転の多くは超加速走行中に起きています。
十分にスピードを落とす事と避けて通る事を心がけましょう。
バイクはこまめに整備しておく事も事故を伏せぐ事ができます。

タンクを両膝で挟み込んで体と車体を守る基本姿勢を忘れない事お事故防止のために重要です。
実はバイクには走行時に何度も出会うであろう様々なギャップから、車体とライダーの命を守るための安全装置が、ちゃんと標準装備されています。
サスペンションといって、足回り付近にあるバネです。
いつも最大限の働きをしてもらうためにも、適切な調整を欠かさない事も危険から身を守るために重要です。