手が痛くならないクラッチの切り方
クラッチ操作の基本
バイクで長時間走行していると、クラッチの切りすぎで左手が痛くなってしまうことがあるものです。
特に長いツーリングの後などに左手が疲れてどうしようもないという人は、クラッチレバーの操作の仕方を今一度見直してみると良いでしょう。
クラッチレバーというのは、敏感に反応すると走行に支障をきたすため最初の5〜10mm程度は「遊び」になっていて、レバーを引いても何も起こらないように作られています。
遊びのゾーンからさらにクラッチレバーを引いていくことによって、クラッチが切れ始めます。
クラッチレバーは遊びのゾーンが大きいと操作上タイムラグにつながってしまうので、自分で操作のしやすいところで調整しておくことが大切です。
クラッチを切るためにはレバーをすべて引く必要はなく、10〜15mmで十分です。
バイク走行の後に左手が痛くなる人は、レバーを引く力が強すぎることが考えられます。
クラッチレバーをがっちりと握って引いてしまうと、再度クラッチをつなごうとする時にタイムラグが生じてしまい、シフトアップ&ダウンをスムーズに行うことができません。
半クラのゾーンを知っておくことが大事
低速でUターンをする時や信号待ちなどで多用される半クラは、エンジンを切らずにバイクを超低速で走らせるために使われるテクニックです。
クラッチレバーを引きすぎてしまうと後輪が動かなくなるので、バランスが取れなくなって立ちゴケをすることがありますので気をつけましょう。
バイクを上手に操作するためには、ハンクラのゾーンを的確に知っておくことが何より大事なのです。
半クラのような微妙な操作法をマスターするためには、指の力だけを使わず、手首を上手に使うことが大切です。
手首をレバーに押し付けるような感じにして支えにすれば、指にかかる負担が軽くなって、楽にレバーを引くことができるようになります。
ただし、運転中常に手首をレバーに押し付けているとハンドルを押してしまうことにもなりかねません。
信号待ちなどで、クラッチレバーを握る時間が長い時だけ手首を使ったテクニックで半クラ状態を維持するようにすると良いでしょう。
レバーの外側を握るのがコツ
レバーを握る際の手の位置によっても、疲れが全然違ってきます。
レバーというのはてこの原理が働きますので、外側を持った方が少ない力でクラッチを切ることができます。
内側になればなるほど力が必要になるため、できるだけ外側に入るのが楽に運転するためのコツなのです。
とはいっても、手が小さい人はレバーの外側を握るのも大変かもしれません。
バイクに乗るとすごく疲れると感じる人は、乗る姿勢や手の位置などが体に合っていないことも考えられますので、一度チェックしてみることをおすすめします。