1. 峠道の走り方を知っておこう

峠道の走り方を知っておこう

峠道で事故が起こりやすい理由とは?

バイクでの峠道走行は、ワインディングを楽しむなど高速道路の走行とは異なる醍醐味があります。
しかし同時に、峠道はバイクにとって事故を起こしやすい場所でもあります。

その理由は、路面の状況が不安定だからです。
峠道は一般道が圧倒的に多く、路面には凹凸があったりします。
しかも路面には落ち葉や砂などが落ちていたり、それらが路面の凹凸を覆っていたりすると、気づかずにバイクで走行することになるでしょう。
その状態でカーブが多いワインディング道路に差し掛かったりすると、バイクにとっては危険な要素がとても多くなってしまうのです。

特に、峠道では季節を問わずに落ち葉などが落ちていることがあったり、路面の清掃や整備なども十分に行われていない事も珍しくありません。
そのため、峠道の走行では十分に注意することが必要不可欠です。

水たまりも、峠道走行では危険な要素の一つです。
路面の凹凸に水たまりができていて、それを落ち葉が覆っているとバイクのライダーからは目視することは難しいでしょう。
また水たまりによって路面がぬかるんでいると滑りやすく、わずかなスリップが転倒などの事故につながってしまうリスクもあります。

峠道は見通しが悪くブラインドスポットが多い

峠道の中には、車がすれ違うのも難しいほど狭い道も時折あらわれます。
しかも山壁や森林が多い茂っていたり、道がカーブになっていると、対向車が来ても気づきにくい状況になってしまうことも珍しくないでしょう。
バイクのブラインドスポットをカバーするために、カーブの部分にミラーが設置されていることは多いのですが、それだけで十分に見通しが良くなるというわけではありません。

そうしたカーブに高速で進入してしまうと、当然ですが事故が起こりやすくなってしまうのです。
峠道は見通しが悪いということを理解した上で、対向車が来たり危険な時には速やかにストップできるぐらいのスピードで走行することが、峠道を安全にバイクで走行するためのポイントです。

峠は気候が変わりやすい

峠道は、山間部に位置していることが多いものです。
山の天気は変わりやすく、走り始めた時にはそれほど心配するような天候でなかったのに、途中から急に天候不順になってしまう事もあるでしょう。

突然霧が発生して視界が悪くなってしまったり、雨が降ってくることも考えられます。
そのため、天候不順にはできるだけ慎重に対応する必要があるでしょう。
レインウェアを装備することは大前提ですが、もしも視界が悪くなったり走行が危険だと考えられる場合には、残念ながら引き返すことも選択肢の一つとして念頭に入れておくことをおすすめします。