1. バイクとクルマのいいとこ取り!?トライク

バイクとクルマのいいとこ取り!?トライク

トライクとはどんな乗り物?

トライクとは、簡単に言えば前輪・後輪の一方が2輪、もう一方が1輪の「3輪の乗り物」です。
「じゃあ3輪バイクということか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
見た目はまさに3輪バイクなのですが、一般の2輪バイクとは非常に大きな違いがあります。
それは「ノーヘルで乗ることができる」点です。

このトライクは見た目はほとんどバイクなのですが、道路交通法では「自動車」として扱われるため、走行中のヘルメットの着用は必要ないのです。
なお、道路運送車両法においてはサイドカーとして扱われます。
3輪ということもあって安定性に優れており、立ちゴケをはじめとしたバイクならではの転倒のリスクも非常に低くなります。
こうした独特の扱い、立ち位置から、「バイクと車のいいところどりをした乗り物」なんて言われることもあるのです。

トライクのメリット・デメリットについて

そんなトライクのメリットとしては、安定性に優れて運転しやすい点がまず挙げられます。
初心者でも乗りやすいですし、怪我のリスクも低い、年齢を問わず運転しやすく、しかもバイクならではの一体感や爽快感を味わうことができます。
車のような安定性で、バイクのように外気と接しながら自然と一体になるような気分を味わうことができるわけです。
安定性が高い分、長時間運転していても疲れにくい点も見逃せないメリットでしょう。

さらに道路交通法上では「自動車」として扱われますから、車用の駐車場に停めることができます。
バイクの問題点として、移動先で停める場所を確保するのが難しい点がよく挙げられますが、トライクなら駐車場を問題なく使うことができるわけです。
ほかには評価が分かれる部分もありますが、3輪ならではの重量感のある車体がかっこよく感じる方もいるでしょう。

一方、デメリットとしてはどうしても3輪なので、通常のバイクよりもサイズが大きくなることがあります。
車の駐車場を利用できるメリットに対して、ちょっと停めるのが難しいデメリットがあるのです。

また、車のような安定性でバイクの爽快感を味わえると描きましたが、やはり2輪のバイクと比較してしまうと「運転する喜び」は劣ります。
これはスピードを出せないデメリットとも関わってきますが、運転していてつまらないと感じる人も出てくるでしょう。
2輪に比べて身軽さに劣る分、カーブを軽快に曲がれない点も難点です。

トライクの免許について

これはメリット・デメリットのいずれにもなりますが、道路交通法上では「自動車」として扱われるので、免許は自動車の免許が必要です。
すでに車に乗っている人が気軽に乗ることができる一方、バイク好きな人が乗るには車の免許も必要になるわけです。
このようにメリット・デメリット両方があるトライクですが、非常にユニークで面白い魅力を備えた乗り物であることは間違いないでしょう。