1. バイクの取り回しが楽になる方法

バイクの取り回しが楽になる方法

取り回しのコツ

バイクを上手に乗りこなすためには、走行時のハンドルやクラッチの使い方などに合わせて、取り回しについても工夫をする必要があります。
バイクの取り回しというのは、バイクを降りてエンジンをかけない状態で押したり引いたりすることを言います。
バイクをガレージから出し入れする際や、駐輪場に出入りする際に行う作業が「取り回し」です。

原付バイクなどであれば、た取り回しはそれほど大変な作業ではありませんが、200kg以上重量のあるバイクとなると初心者のうちはコツがつかめなくて大変です。
200kg以上のバイクというのはだいたい排気量が600cc以上の車種ですので、取り回しのスキルを身につけてらくらくと扱いたいものです。

バイクの支え方

バイクというのは、完全な垂直状態にある時が一番軽く、指一本だけでも支えられるほどの状態です。
ところが、バイクが傾くにつれてどんどん重くなっていきます。
とは言え、完全な垂直状態にあるということは、ちょっとバランスが崩れただけでも反対が応に簡単に倒れてしまうということでもあります。
ですから安全性を重視して操作するためには、垂直状態からほんの少しだけ自分の方に傾けて取り回すことが大切になってきます。

バイクをできるだけ少ない力で楽に支えるためには、腕の力だけで支えようとせずに腰が支えるのがポイントです。
バイクの左側に立ち、腰の、特に大腿骨の付け根のあたりをシート脇かタンクの後端部に当てるようにするとうまくいきます。
小柄な人であればタンクを両手で抱え込むようにするのも上手な取り回し方のコツですし、背が高くて腰がうまくバイクに当たらない人は少し屈むような姿勢をとると取り回しがしやすくなります。

一つ注意しておきたいのは、バイクというのは傾いている側に曲がろうとする傾向があるということです。
エンジンがかかっていないバイクは非常に安全性が悪いので、自分のバイクにどのような癖があるのか、どのポイントに腰を当てればより安定するのかなど、いろいろとチェックしながらポイントをつかむようにしなければなりません。

バイクはできるだけ内回りで動かすのがコツ

バイクの左側に立って押し歩きをしている場合、内回り(左回り)では自分の方に傾けながら回ることができるので、回転半径が小さくて済みます。
これに対して外回り(右回り)にしようとすると、回転半径が内回りよりも1メートルほど大きくなってしまうだけではなくて、反対側に倒れてしまうリスクも大きくなります。

ハンドルの、通常よりも中心よりの位置に右手を置けば、バイクがより安定することが多いので試しながら手を置く位置を決めるといいでしょう。
バイクを取り回しで交代させる場合、状況によってはバイクの右側に立ったほうが扱いやすいことがあります。