1. 大型車両の後ろは注意

大型車両の後ろは注意

車間距離をとって前方の視界を確保

公道を走行する際には、車間距離を十分にとることによって安全運転することが大切です。
車間距離が十分にとってあれば、前方の視界を確保することができます。
特に注意したいのは、大型車両の後ろを走行する場合です。

乗用車の後ろを走っているのであれば、前方の視界も開けており遠くの信号や対向車なども確認することができますが、トラックやバスの後ろについてしまうと視界が極端に悪くなります。
大きなトラックの後ろを走っていて、トラックが交差点を通過したからそのまま続いて走行しようとしたら急に赤信号になってしまった、というようなケースも起こり得ます。

この際、トラックとの車間距離を十分に摂っていれば、信号機を自分の目で見て判断をすることができます。
トラックは黄信号でギリギリに交差点を侵入しているかもしれませんから、信号は必ず自分の目で確認して判断しなければなりません。

車間距離を十分に取らずに大型車両の後ろを走行していると、自分の視界が制限されるだけではなく、他の車両も自分の姿が見えないという危険性もあります。
特にバイクは、死角に入ってしまうと事故に遭う危険性が高くなります。
ですから、大型車の後ろをやむを得ず走行しなければならない時は車間距離を十分にとり、少し右側に寄って走ることで存在をアピールすることができます。

自動車の車間距離は、走行速度が60kmで60m、100kmのスピードなら100mが目安となっています。
ところがバイクの場合では、車の約1.3倍の車間距離をとらないと安全運転ができないと言われています。
つまり60km/hなら78m、100km/hなら130mが適切な車間距離というわけです。
このぐらいの車間距離を保っていれば、前を走っている大型車両が急ブレーキをかけても、危険を回避することが可能です。

排気ガスや飛び石にも注意

大型車の後ろをバイクで走っている時は交差点や急ブレーキも要注意ですが、飛び石や排気ガスにも気をつけなければなりません。
ディーゼル車の規制はかなり進んでいますが、大型車の中には規制される前の車両がまだ残っています。
長時間のツーリングでずっと大型車の後ろを走っていると、かなりの量の排気ガスを吸い込んでしまうことにもなりかねません。

大型車の積荷が強風などによって落下してきた場合なども、非常に危険です。
高速道路などを走行している時は前に走る車を自由に選ぶことができませんから、十分な車間距離を取って自己防衛をするようにしましょう。

大型車には何でもない小石でも、体をむき出しにして走っているライダーにとっては致命的になりかねません。
大型車の後ろについてしまったら、早めにガソリンスタンドで休憩するなどの防衛策を建てるのもおすすめです。